旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

「日経平均は20年に4万円も」 武者陵司氏の強気予測

日経平均は20年に万円も」 武者陵司氏の強気予測
日本株相場はアベノミクス相場第2弾」の壮大な上昇波動に入った可能性が高いと思っています。17年末に3万円到達もあり得る。それでも上昇率は50%程度ですから、第1弾に比べればまだ低い。~中略~
重要なのは、世界の資本主義がどう動いていて、その中で米国がどういうポジションにあるかを正しく理解すること。米国は駄目な国ではない。これから隆盛を極めていく国です。そしてトランプは強い大統領になる可能性がある。つまり株高・ドル高になるということです。
──米国隆盛の根拠とは。
 かつて欧州の歴史では、新大陸の発見が成長を加速させた。そして、今、全く新しい7番目の大陸が発見された。サイバー大陸」です。猛烈に大きな経済資源が発見され、それがものすごい勢いで有効活用され始めている。例えば、米国企業の海外留保利益は年々増加し2.5兆ドルに達している。これは、貿易ではなく、「直接投資とサービス輸出で稼ぐ」という米国企業の今の姿を端的に表しています。そして、米国の国際収支はこの10年間で大幅に改善しましたが、それを牽引しているのは金融・知的所有権料などのサービス収支と、直接投資・証券投資などの第一次所得収支の2部門なのです(下グラフ)。
──米国が隆盛に向かうなら、投資の本命は米国株ですか。
 私は断然日本株だと思います。というのは、このシナリオの帰結として壮大なドル高が起こるからです。日本は円安で特恵的なメリットを受ける国です。しかも、世界最大の貯蓄余剰を持つため、日銀は長期金利ゼロ政策を続けざるを得ないバリュエーション的には日経平均4万円でも決して割高ではないんです。ドルベースでの投資なら米国株も選択肢になりますが、円ベースでの上昇率なら日本株が大きく上回ると思います。

日経平均4万円の大胆予測です!
旅する投資家も、氏の書籍が発売になるたび必ず目を通すのですが、いつも明るく前向きに日本株の未来を語ってくれる方です。もし本当に予測が現実になったら、今の株価はチョー割安ってことなりますが、果たして…。

このレポートのなかで興味深かったのでは、「サイバー大陸」で稼ぐ米国(企業)の姿。世界中の国々がドルを中心とした米国ルールの中で競い合う現状は、胴元の米国が一強である事実を表していると思います。

米国を象徴するドルが本格的に上昇し始めたら、円安で日本株爆上げ!そんな期待感をもたせる気持ちの予測ですね。