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遅れてきたアラブの王様(サウジアラムコ)

[日経電子版 13日 日サウジ経済関係 「原油の貿易相手」転換期に] 

 潤沢な原油資源を抱えるサウジアラビアは世界の原油の13%を供給する中東の盟主。その半面、財政収支の大半を原油関連事業に依存しており、原油以外の産業の基盤は脆弱だ。このため競合する外資企業になかなか入国ビザを発給しなかったり、サウジの人を一定割合雇うことを義務付けたりするなど、独特の規制や文化で外資参入を阻んできた近年は原油価格の下落で財政赤字に転落するなど、原油に偏重する経済構造のもろさが表面化。
~中略~
 サウジの方針転換は同国への進出に二の足を踏んでいた日本企業にとって好機になる。「日・サウジ・ビジョン2030」の合意経済特区や官民プロジェクトを通じてサウジの厳格な規制に風穴が開けば、日本とサウジは単なる「原油の貿易相手国」から「事業パートナー国」に発展し、両国の関係は新時代に入る。

 来日中のサルマン国王に関連した日・サウジ関係を示した記事です。原油頼みの国家体制、また原油価格の維持が困難になっている状況が同国の苦境を物語ります遅れてきたアラブの王様(46年ぶりの来日)はこの局面を打開できるのでしょうか。
  
 日本企業も豊富なサウジの資源を生かせれば新たなビジネスチャンスです。上場すれば世界最大のIPOといわれるサウジアラムコの動向も気になります。製油所開発で合意したJXエネルギー、石化学品で(5019出光興産)(4005住友化学など提携の話が持ち上がっているようです。ロンドン、NYの両市場での上場を狙っているとされ、サウジのトップ来日で今後の関係に注目したいと思います。