メンタルアカウンティング(心の会計)
メンタルアカウンティングは、「心の会計(心の家計簿)」とも呼ばれ、人がお金に関して何か意思決定をする際に、様々なことを勘案して総合的(合理的)に判断するのではなく、狭いフレームの中で判断してしまうことをいいます。これは、行動心理学において、米国の経済学者リチャード・H・セイラー氏が提唱したもので、人は心の中にいくつかの会計勘定(アカウンティング)を持ち、「あぶく銭は散財してもかまわない」、「給料は大切に使う」というように、お金の入手方法に応じて、お金を仕分けする心理傾向があるためとされます。(出所:iFinance)
皆さんはメンタルアカウンティングをご存知でしょうか。本来、おカネに色はないはずですが、人はおカネの入手経路によって様々な「心の会計」を日々行なっているというものです。
旅する投資家はある本でこのことを知り、自分自身を振り返りながら「ふむふむ」と納得。心の会計に振り回されていることに気づいたのです。なかなか資産が増えないのはそこに原因があると…。
以降、資金の使途毎に口座を開設するという、気の遠くなる面倒な作業を開始。何かにチャレンジするときはまた新たに…増やしていきました。
本邦初公開!
<メンタルアカウンタティング by旅する投資家>
1.生活資金 財布(日常生活の現金決済)
2.生活口座 水道光熱費、電話通信費、保険料等の固定費引落し
3.安全口座 失業、天災等、予測困難な事案に備えた現金
4.少額貯金口座 小銭用
5.ビジネス入金口座 サラリーマン給与、副業収入
6.投資準備資金口座 即時入金を利用して、各証券口座へ資金を移動
8.メイン証券口座 特定口座、NISA、外貨建て口座、債券口座
9.プチ株口座 少額投資用
10.投信積立口座 長期投資資金
という具合で、増えに増えてこれだけの口座になってしまいましたとさ。
メンタルアカウンティングは、資金の用途毎におカネを色分けすることで、無駄遣いを防止する効果があります。例えば「投資用口座」を自分自身で認識すれば、その口座にあるおカネは「飲み代」などの浪費には使いにくくなるのです。
「えっ、まさか、そんな簡単なことで…」と思われるかもしれませんが、ドンブリ勘定というコトバがあるように、目的のないおカネは散財しがちなものです。おカネの使い道をハッキリさせることは、短期間で資産を増やすための重要なテクニックです。
いつの間にかおカネが減って予算のやりくりに困ってる…というあなたも是非お試しあれ!