復調(7751キヤノン)
キヤノン営業益2倍 1~3月、東芝メディカル買収効果
【2017/4/20 2:00 日経電子版】
キヤノンの業績が回復している。2017年1~3月期は本業のもうけを示す連結営業利益(米国会計基準)が800億円前後と前年同期のほぼ2倍になったようだ。東芝から買収した医療機器会社など活発なM&A(合併・買収)が収益に貢献した。カメラやプリンター事業は主に海外で販売が上向いた。17年12月期の通期業績の予想も引き上げる公算が大きい。
1~3月期の売上高は2割増の9500億円強だったとみられる。キヤノンは昨年、東芝から東芝メディカルシステムズを6655億円で買収した。増益額の7割程度は同社の買収効果だったとみられる。欧州の商業印刷や監視カメラ大手など以前の買収案件も業績は堅調だったようだ。
デジタルカメラや事務機などの主力事業も上向いた。デジカメは中国で単価の高い一眼レフが伸びている。事務機は新興国でレーザープリンターの引き合いが強い。
通期の業績も想定より上振れしそうだ。営業利益は前期より2割ほど増えて2700億円程度になりそうだ。従来は11%増の2550億円を計画していた。売上高も2割増の4兆2000億円前後になりそうだ。
1~3月期の決算発表は26日を予定している。
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実績 会社予想 市場予想 2017/4/4 決算期 2016/12連S 2017/12連S予 2017/12連S予 売上高 3,401,487 4,000,000 3,897,346 営業利益 228,866 255,000 269,207 経常利益 244,651 260,000 276,631 当期利益 150,650 170,000 178,900 一株利益(円) 137.95 155.67 163.82 一株配当(円) 150 - 150 決算月数 12 12 - 予想社数(社) - - 14