旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

タバコ株に明日はあるか

 6日の日経平均株価は続伸。米国株高と世界景気に対する懸念が後退して、ドル円も107円台を回復しました。8月相場は乱高下が激しかっただけに、9月は上昇反転と行きたいところですね。

 

 さて、株価上昇基調の最中、その恩恵に預かることのできないセクターが…。

 

 そう、高配当株の代表格「タバコ株」です。

 

 旅する投資家も配当重視の投資戦略を掲げて積極投資。このセクターへの投資金額は以下の通りです(9/5現在で時価評価)。やはり安定的に5%を超える配当利回りが魅力です。

 

一位 日本たばこ産業 保有時価4,140米ドル

二位 フィリップモリスインターナショナル  保有時価719米ドル

三位 アルトリアグループ 保有時価306米ドル

四位 ブリティッシュアメリカンタバコ 保有時価35米ドル 

 

 しかし、高配当は「株価低迷の裏返し」でもあります。

 

 タバコ関連の法規制は世界的に強化される方向に進んでおり、先進国では喫煙者そのものが減少し続けています。また、投資家の観点から「ESGブーム」によって、機関投資家の投資対象から外されるようになってきました。

 

 さらに、業界再編に関わるこんなニュースも。

 

米たばこ大手、合併協議

フィリップ・モリスとアルトリア

※8/29日本経済新聞

 

<世界のタバコ株セクター時価総額上位> 

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出所:https://jp.investing.com/

 もしも両者の合併が実現すれば、タバコ界のガリバー企業が誕生します。

 

結論:「タバコ株に明日はあるか」という命題に対しては「ある!」と考えています。

 

 衰退するセクターに違いありませんが、資本を強い企業に集約していく事で規模を拡大して生き残る事ができるでしょう。何より、タバコのような嗜好品のない世界で健康的に長生きしても「つまらない」ですから。

 

9/6現在 2019年 年間配当金見込額 240,016円(為替影響修正後)

内タバコ株セクター 32,441円