旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

キャッシュポジションの重要性を考える

 日経平均は欧米株の上昇を受けて反発しましたが、このところの下げを考えると上げ幅は限定的。米朝会談の行方、貿易摩擦の来期業績への影響、そしてイタリア政局の混乱と、立て続けに株価が織り込みきれない問題が噴出しています。
 しばらくの間、急落と反発を繰り返す不安定な相場展開になるのではないでしょうか。


 さて、旅する投資家は「キャッシュポジションの重要性」を投資の優先順位の第一位に考えています。キャッシュ=現預金を重視するその理由は、

①抜群の流動性トヨタ株でパンは買えない。
②リスクコントロールの安全弁=暴落の恐怖心を抑える
③潤沢なキャッシュ=暴落相場に挑む逆張り投資の生命線

 この3点に尽きると考えています。



 投資では塩漬け株を予防するために損切りを早く!などとよく言われます。しかし、塩漬け株が発生してしまう本当の理由は「キャッシュポジションが少なすぎること=リスクの取り過ぎ」にあると考えています。

 仮に、ある投資家が半値に下落した塩漬け株保有していたとします。それがポートフォリオのたった1%であれば、損切りでも、ほったらかし保有でも冷静に投資判断できるハズ。

 しかし、その塩漬け株ポートフォリオの90%を占めていたらどうでしょう。損切りするということは総資産に与えるダメージもかなり大きくなってしまいます。心理的に「ためらい」が起きてもおかしいことではありません。


 以上のような考え方から、旅する投資家のキャッシュポジションは…
①リスクオフ=60%前後、②リスクオン=50%前後を目安に、ある程度の変動幅を持ってキャッシュ比率を高めにコントロールしています。

 何と言っても、逆張り投資の生命線はキャッシュポジション!ですからね。