旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

株式投資、そのリスクとは?(6502東芝)

【30日 日経電子版より】 
経営再建中の東芝は29日、米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を米国の連邦破産裁判所に申請したと発表した。債務保証の履行などで2017年3月期に国内製造業で過去最大となる1兆100億円程度の連結最終赤字に陥る見通しだ。経営危機の起点となった海外原子力事業から撤退するが、財務が著しく悪化し再建の道筋は一段と険しくなった。

 
 企業としての存続が危ぶまれる(6502東芝の記事です。虎の子の半導体事業の分社化や医療事業子会社の売却、米原子力子会社ウエスチングハウスの破産申請と会社存続に必死の綱渡りが続きます。16年12月期の決算も再三延期され、上場廃止のリスクが高まっています。

 旅する投資家の考える株式投資、そのリスク」とは、会社が存続できなくなること。この一点に尽きると思います。目先の業績修正や経営課題の発生が株価を押し下げる要因となったとしても、きちんとした経営判断がその都度行われていれば、必ず株価は戻すものです。

 この点で今回の東芝の置かれた状況は、企業統治不在の経営といわれても仕方のない内容であると思います。世界有数の原子力関連技術を有する東芝の苦境は、福島原発問題を抱える国内情勢にも暗い影を落とします。

 今後、東芝は自力再建できるのか?あるいは三菱重工日立製作所を巻き込んだ業界再編が起きるのか?今後が注目されます。