旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

米国株逆張り戦略を終了。そして日本株参戦へ

 FRBが早期利下げを示唆する展開となり、米国株式市場はリスクオン。5月の米中貿易戦争激化以降、円売りドル買い、そして、米国優良株買いをしてきた旅する投資家も米国株の逆張り戦略を手仕舞いすることにしました。

 今後の米国株は、配当をもらいながら、含み益が増えていくのを楽しみに眺めることにします。



 一方、出遅れ日本株も、世界的金融緩和相場が追い風になりそうな予感。日米金利差縮小の思惑から為替は円高に振れていますが、ダウが史上最高値を奪還するようなことになれば、日本株もリスクオンになると考えています。

 今のところ日経平均予想PERは11〜12倍台。このままでは万年割安株の烙印を押されそうですが、米中貿易戦争の行方も株価に十分に織り込まれているものとすれば、今後は「アク抜け」上昇相場が期待できます。
 

 ただし見極めが必要なのは、デフレが長期化して大企業の多くは経営体質に無駄が多く、行き場のない過剰設備・過剰人員を抱えているという点です。本来ならリストラして経営効率の改善を急ぐべきなのですが、大胆な改革を図れるトップは少なく、成長期待に乏しいため「ゾンビ化=万年割安化」しています。

 検査改ざんなどの不祥事が相次ぐ状況も、不要な事業を整理しないままに、だらだらと「儲からないビジネス」を継続している証左なのでしょう。こういった企業に勤め続けるサラリーマンもブラック化するカイシャに嫌気がさしているはず。そういう企業は投資対象として無論NGですね。

 米国株以上に銘柄選別眼が必要とされる日本株。手強いですが、四季報を眺めながらじっくり行こうと思います。