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電気自動車礼賛の裏事情

花盛りのEV デンソーが慌てない理由 

2017/8/15 15:00
[日経電子版]

 EVが話題の中心となっているのは欧州だ。昨年10月、ドイツの連邦参議院(上院)が2030年までにエンジン車の販売を禁止する方向で検討を進めていることが明らかになったのに続き、今年7月に入るとフランスと英国が相次いで40年までにエンジン車をEVなどに置き換える方針を示した。
 従来、欧州メーカーはディーゼル車を環境対応車の柱と位置付けてきたが、フォルクスワーゲン(VW)などは排ガス不正問題に揺れているディーゼル車の将来が不透明になるなか、「一連の問題から関心をそらすためにも、EVに傾注せざるを得なくなっている」(国内自動車大手幹部)との見方が出ている。



 先ごろ、欧州各国で相次ぎ国策としてEV化を推進すると発表。事態の急な進展に???と感じていた、旅する投資家です。上の記事で納得しました。

 確かに米テスラなど電気自動車メーカーの勢いは増しています。しかし、EV最大の弱点「電池の性能に準ずる航続距離」の問題解決にはまだまだ時間がかかりそう。まして、昨今の原油安、成長市場である新興国の交通インフラ…などなど勘案するとエンジン車から性急に転換する理由はあまりありません。

 環境性能の改ざん問題が暗い影を落としている、欧州各国の自動車産業を守るための方便だったということでしょうか。