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優良株の下値を恐れず買い向かえ!

コンビニ1強!(3382セブン&アイホールディングス)

セブン&アイ株5%高 「コンビニ1強」を評価

【7日 日経電子版】
7日の東京株式市場で、セブン&アイ・ホールディングスの株価が急伸した。前日比で一時5%超上昇し、2カ月半ぶりの高値を付けた。前日に米国でのM&A(合併・買収)と、国内の加盟店の負担を減らす策を発表。国内外の両方で収益基盤を固める戦略を打ち出したことで、市場では「コンビニ1強」時代が鮮明になったとの見方が広がっている。
 「米国のコンビニは大きなチャンスがある」。6日、井阪隆一社長は記者会見でこう強調した。約3650億円を投じて米国のコンビニエンスストア中堅、スノコLP(テキサス州)から計約1100店舗を取得する。買収金額は巨額だが、投資を回収してあまりある効果が得られるとの見方を示した。
 みずほ証券の三野博且氏は「『買い物』として悪くはない」と評価する。日本と違って米国の個人消費は改善が続いているほか、トランプ米政権による所得税減税が実施されれば、さらに盛り上がる可能性がある。三野氏は「海外収益拡大への期待が高まった」とみる。
 前日は国内子会社のセブン―イレブン・ジャパンが加盟店から受け取るチャージ(加盟店の経営指導料)を1%減額すると発表した。人手不足を背景に人件費が上昇しているため、加盟店の負担を減らしてオーナーのつなぎとめや新規獲得を狙う。SMBC日興証券の並木祥行氏は「加盟店1店舗あたり約80万円の収入増となり、市場シェアを拡大する契機になる」とみる。
 コンビニ各社の株価は個人消費の減退や人件費上昇などによって下落基調が続いている。7日にはユニー・ファミリーマートホールディングスは年初来安値を更新した。そうした中でセブン&アイの収益は好調ぶりが目立つ。「今回の戦略で『1強』がより鮮明になった」(国内証券)との見方がある。来週はローソンユニー・ファミリーマートホールディングスの決算発表がある。革新的な戦略でトップに食らいつけるか、市場は注視している。(栗原健太

 本日の東京市場、(3382セブン&アイホールディングス)に久々の明るいニュースです。子会社セブンイレブンの好業績、イトーヨーカドーの業績持ち直しで、連結決算は市場予想を上回り、株価も好調に推移しています。

 鈴木敏文会長の退任以降、混乱が続いていた同社ですが、記事の通り「コンビニ1強」が鮮明になるとともに、米国での収益拡大策が好感されています。今後は国内のみならず世界に「コンビニ」を広める大きな期待感が高まります。