旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

守りの投資(藤野英人)

[2017/1/10 レオスキャピタルワークス 藤野英人氏 日経マネー研究所より一部抜粋]
■「守り」とは資産変動を抑えること
 それでは、そうした中で「守る」とはどういうことか? それは運用する資産の変動率を抑えることを意味します。具体的には相場全体の値動きを示す東証株価指数日経平均株価と比較して、運用する資産の変動率を小さくすることです。相場が下げるときにそれよりも運用資産の下げを小さく収めれば、それは「守った」ということになります。
■「致命傷」を負わないことが大切
 守りながら増やす運用も同じことです。つまり、致命傷を負わないことです。具体的にどう運用するかというと、私は自分の相場観に沿わない銘柄も一定数保有するという形で実現しています。要するに、自分の予想している方向と相場が逆に行っても、大きな損失を負わないようにポートフォリオを組んでおくのです。
 自分の見通し通りの結果になったら、相場観に沿わない銘柄を持っていることで成績は若干落ちます。しかし、それはそれで良いのです。投資の世界では、下げのときに「いかに損をしないか」が重要なので、上げ相場で多少成績が落ちても長期で見れば安定した運用成績につながります。

ひふみ投信」でおなじみの藤野氏の非常に示唆に富んだコメントです。「守りの投資」というのは、個人投資家が長く楽しく投資を続けていくうえで、とても大事な考え方ではないでしょうか。
①資産の変動率を抑えること、②致命傷を負わないこと
この二点を、旅する投資家も肝に銘じ、気持ちを新たに相場に臨みたいところです。