旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

君の名は。(9602東宝)

[24日日経電子版]
 東宝の業績が拡大している。2017年2月期の連結営業利益は、前の期比23%増の500億円前後になったようだ。従来予想の470億円を上回り、3期連続の最高益となる。君の名は。シン・ゴジラなど利益率の高い自社映画作品が大ヒットとなり、業績を押し上げた。「新宿東宝ビル」などの不動産事業も下支えした。
君の名は。は都会に暮らす男子高校生と田舎の女子高校生の意識が入れ替わる物語で、交流サイト(SNS)の口コミで人気が拡大。興行収入は247億円と「千と千尋の神隠し」に次ぐ邦画歴代2位になった。

 遅まきながら観てきましたよ…。君の名は。
 旅する投資家は、ジブリ&ディズニー(アニメ)アレルギーなので、行くか行くまいか悩んでいたのですが、東宝最高益の記事をみるにつけ、話のタネに鑑賞することにしました。

 結論から申しますと、ハリウッド映画信者の旅する投資家でも十二分に楽しめました。正直、開始20~30分は「やっちゃったか~~」「やっぱりキングコングにすれば…」という展開だったのですが、中盤あたりから急展開する物語にグイグイ引き込まれました。ネタバレになってしまいますが、自然災害国ニッポンという壮大なテーマも根底にはあるのかなぁなどと考えながら観てしまいました。
 さすがにクールジャパンといわれる日本アニメの映像技術は美しく、ちょっとSFチックなストーリーとの組み合わせも絶妙でした。

 久々に余韻に浸れる良い映画を楽しめましたが、この水準で業績を維持するとなると東宝のハードルはかなり上がっちゃったなぁ~という感じです。今後もヒット作を生み出し続けられるか、映画ファンとしても要注目です。