旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

投資のあるある~塩漬けがお好き 時間経過で損切り難しく

個人投資家の皆さんであれば、誰もが経験される塩漬け株についての記事です。
旅する投資家も爆笑でした(^◇^) ※下記のグラフはなかなかの出来ですね!
[24日 日経新聞朝刊]
 業績動向を丹念に調べ、株価の推移も十分見極めたうえで投資した「上がるはず」の株。投資前には毎日株価をみていたのに、いつの間にか無関心の「塩漬け株になってしまう。行動経済学によると、どうも私たちは塩漬けにするのが好きらしい。
 最大限の時間と労力をかけて投資を決めたA社株が下げ続けると、しばしば私たちは自分に言い聞かせる。「一時的なものだ」「相場全体が下がっているからだ」。人は自分の判断と結果の不一致に直面すると、不快に感じる。米国の心理学者フェスティンガーが提唱した認知的不協和と呼ばれる状態で、それを解消するため都合の良い理屈を付けがちになる。
 長期で大きな売却益を狙うなら、低迷期に耐えるのも大切だ。ただ、厄介なのが、含み損を抱えたストレス状態ではA社株がいかに魅力があるかを示す情報を集めるようになってしまうことだ。A社の業績が悪化しても「悪材料は出尽くした」などと考えてしまう。
 時間がたつにつれ損切りを決断するハードルは上がる。少し値を戻しても「ここまで待った」「あんなに調べた」など、これまでの時間や労力のコスト、株価と違い戻ることはない埋没費用を意識するためだ。
 そして立派な塩漬け株ができあがる。はじめは少額の含み損に対して不協和をきたす私たちだが、含み損がかさむと感覚がマヒする感応度逓減をきたす。ここまで来ればモルヒネのようなもので、塩漬け株は換金されず眠り続ける。
 株の塩漬けを避けるのはなかなか難しい。一つの対処法が「20%値下がりしたら無条件で売る」など機械的損切りルールを課すこと会計士の伊藤英佑さん(38)は約10年前に大きな含み損を抱えたが損切り基準を設け、今では塩漬けはゼロ。迷いが出たら「売却をためらわない」と自分に言い聞かせているという。

<旅する投資家の損切ルール>
1.短期トレード 
 ①チャート崩れ(当初の予想と異なる)が確認された時点。
 ②マクロ経済動向に異変が起こり、指数の急落が発生した時点。
2.長期保有
 ①社会情勢や企業の変化によって、買ったときの根拠無くなった場合。
 ②現金に換金する明確な理由ができた場合。
しっかりルールを守って「塩漬け株」を無くしたいですね。