高配当株に潜むリスク
「毎月配当金システムを構築しよう」を掲げ、2019年相場を戦う旅する投資家です。
今年に関していえば、年末から年始にかけての暴落、新元号「令和」入りした直後の5月相場急落、そして、お盆を襲った急落と三度の押し目がありました。このタイミングで果敢に買い出動してきたわけですが、その後の株価の推移を観察して、気をつけねばならないと感じていることがあります。
それは…
高配当株の業績リスク、そして、減配リスクなのです。
世界的に景気後退のリスクがクローズアップされ、にわかに高配当株が潜在的に持つリスクが目立ってきたように思います。
<東証>キヤノンが12年以来の安値 来期以降の減配を懸念 8/19日本経済新聞
<東証>JFEが3年2カ月ぶり安値 「減配リスクで一段安も」の見方 8/16日本経済新聞
<東証>日産自が反落 「営業益9割減」報道、減配懸念の再燃も 7/25日本経済新聞
高配当の代表格として鳴らしてきた企業についても、「減配」を意識するニュースが目立ってきました。これらに共通するのは、①成長鈍化のセクターに属し、②景気敏感株であるということ。いずれも売り上げ、利益の下方修正が続き、配当余力がなくなっていることが要因です。
これら高配当株に投資することが悪いわけではありませんが、ポートフォリオの中身が、「減配リスク株」で埋め尽くされてしまうと「取得時の株価(簿価)」を長期間下回り、含み損に耐えることになってしまいます。
やはり、分散投資を意識して連続増配株や利益成長株などの「好配当株」をうまく組み込む必要があります。しかし、好配当株は超人気銘柄でもあるため、急落場面で勇気を持って買う必要があります。平時では割高すぎるのです。
高配当株に潜むリスクをしっかり認識して、楽しい配当金生活を送りたいものですね。
<参考>
バンガード社ETF「VYM」の上位10銘柄
米国有名ETFのポートフォリオを参考に銘柄を選ぶのも手ですね!
<S&P500採用の主な高配当株>
★は旅する投資家が狙うイチオシ銘柄
8/31現在 2019年 年間配当金見込額 238,486円(為替影響修正後)