復活に賭ける
23日の日経平均株価は続伸し、21,620円で引けました。為替相場の円安トレンド、そして海外半導体株の底打ち決算が支援材料となりました。
さて、旅する投資家は、本日の大引けで(7267ホンダ)に買い出動。同社への投資は2014年以来、実に5年振りとなりました。
ホンダから遠ざかっていた理由は、一言で「経営の迷走」にあったといえます。
ホンダといえば、創業者「本田宗一郎」のものづくりスピリットを受け継ぐ、素晴らしい企業であったはず。
ところがこの10年はグローバル化と販売台数ノルマに追われるイチ量産車メーカーになり下がっていました。特に数年前に起こしたリコール問題で品質に対する信頼も揺らぎ、ますます迷走感が強まっていました。
変化が訪れたのは2018年期末決算でのこと。これまでの台数目標を取り下げ、また、車種の品揃えを1/3に絞り込み品質重視の経営体制にシフトしたことです。
現状、2%程度と言われる四輪事業の利益率向上が最大の課題ですが、一筋の光明を見いだすことができました。
株価はリーマンショック以降、2500〜4000円の値幅のボックス相場が続いています。このボックス圏を打ち破ることができるかどうか、ホンダの真の復活はここにかかっています。