旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

含み損とどう付き合うべきか?

 大納会日経平均株価は反落して終えました。それでも節目の2万円をなんとかキープして来たる2019年に望みをつなぎました。
 米中貿易戦争を皮切りにこれでもかと悪材料に塗れた2018年。10月の高値から一転、急落の憂き目に遭い、旅する投資家も大きく含み損を抱える結末となってしまいました。



 そこで、今日のテーマは「含み損とどう付き合うべきか?」です。

 投資を始めた頃の旅する投資家は短期売買を主としていました。順張りのチャートを見つけトレンドに乗る→数日後に利益確定。再び次の銘柄探す、というループをひたすら繰り返すのです。

 この手法は、相場の地合いが良いときは効果があり、そこそこの成績を上げることができました。しかし、一度相場に悪材料が出た途端、好地合いの銘柄まで一斉にチャートが崩れてしまいます。損切りを躊躇ったら最後、さして思い入れのない銘柄を「塩漬け」にする羽目になるのです。


 こうした経験を積むうちに、短期売買だけでは勝てないことを思い知らされ、澤上篤人先生の著書をキッカケに長期投資を本流とするスタイルにたどり着きます。長期投資はあくまで個別企業の価値に主眼をおいて考えます。

 世の中になくてはならない企業、あるいは旅する投資家が日頃お世話になっている企業など、「思い」を軸にして投資の思考を組み上げていくのです。こうすることで含み損が発生しても損失ととらえるのではなく、「これだけの企業がさらにお買い得に(安く)買える!」という発想になるわけです。

 
 これは短期と長期、どちらが良い悪いということではありません。双方の視点を持ちつつ相場に対峙すれば、短期売買の損切りは素早く潔く、そして長期投資の含み損はさらなる買いのチャンスと見ることもできるのです。


 現在の旅する投資家はこうしたスタンスで含み損と付き合っています。