旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

お金持ちの公式

 日経平均北朝鮮情勢を好感して、一時500円高を演じました。しかし、その後伸び悩み、結局小幅高で終えました。今晩の雇用統計に対する警戒感もあり、上値は重いままです。明るい兆しは為替の円高が一服し、底打ち機運が高まりつつあることでしょうか。



 さて、本題へ。よくお金持ち本で紹介されるこちらの公式をご存知でしょうか?
 
収入-支出+(資産×運用利回り)=資産増加額

 この式はまさに「お金持ちの公式」というべき黄金の法則です。旅する投資家はこの公式をいつも頭の片隅において、投資戦略を練っています。



 日本では失われた20年以来、この式の前半部分であるフロー(収入-支出)による資産増加期待はしぼんだままです(旅する投資家もそうですが…)。
 サラリーマンの給与所得は1990年代を境に下落傾向をたどります。将来不安から皆が一斉に貯蓄をねん出しようと節約すれば、マクロの消費はますます減退します。そして経済はさらに委縮⇒給与所得も減、という負のスパイラルにはまります。
 この負の循環が続く限り、フロー(収入-支出)による資産増加にはいまのところ限界がありそうです。無論、抜群に稼げる方々は除いた世間一般論ですが…。


 そこで後半のストック(資産×運用利回り)増加に知恵を絞ることになるわけです。
 旅する投資家はこのストック増加の肝となる「運用利回り」の向上に株式投資を行なっています。おかげさまでアベノミクス以降、株式相場の上昇のトレンドに乗り、さえないフローの状況をストックの運用利回り向上で補うことができています。


 今後、日本のデフレ脱却が実現すれば、フローの増加も期待できると思いますが、日銀総裁の仰る通り物価目標の2%にはいまだ遠い状況です。


 旅する投資家の基本戦略としては、「(デフレ下で)フローがマイナスにならないように注意しながら、運用利回りをゆっくり着実に高めていく」というのが重要になってくると考えています。