旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

デフレ脱却相場の到来か?

 このあと米・雇用統計の発表が控えています。結果次第ではドル円は上下に動く可能性があり、週明けの日本株に与える影響も大きくなりそうです。ここで円安に振れれば来週もアゲアゲ相場が楽しめそう。


 さて、中間決算では好業績連発の日本企業ですが良い兆しと思われる点がひとつあります。それは「売上高がしっかりと伸びている」ということです。トップラインが無理なく確保できている企業は、利益の確保も容易になります。中小型株が昨今、活況を呈しているのも根っこは同じと考えられます。

 これまで日本はデフレで物価が低迷。そのため売上高が伸びず、コスト削減(特に人件費)で対処してきた黒歴史があります。人件費の削減で生活者の懐が温まらず、内需大国と言われながらも、消費主導で景気を押し上げることができませんでした。


 今回の株高はインフレの到来をつげる「デフレ脱却相場」ではないかと思います。

 企業の売り上げが伸びる⇒利益の確保が容易になる⇒株価が上がる

という単純な図式が実現できていなかった日本株に、いよいよ大転換の時が訪れたのです。問題は企業が人件費を上げる見通しを立てられるか?ということになりますが、デフレさえ脱却できれば売上高は伸び続けるわけですから、答えはカンタンです。

 懸念は2019年に予定される消費増税で、デフレへ後戻りするのではないかということだけです。ここは安倍総理の手腕に賭けるしかありません。増税は行き過ぎた景気を冷やすときに行うべきなのです。

 この先、インフレ見通しが確実になってくれば、いずれ金利や資産価格の上昇局面が訪れます。いまのうちに銀行株や資産持ち企業の株を仕込んで、ひと儲けをたくらむ旅する投資家なのでした。