素材各社、新興国で高機能樹脂の工場増設　旭化成や東レ

2017/8/25 0:00　日本経済新聞電子版

　素材各社が新興国で自動車部品などに使われる高機能樹脂（エンジニアリングプラスチック）の加工設備や工場を新増設する。旭化成は中国で生産能力を増強、東レは欧州初の拠点をハンガリーに新設する。自動車業界などでは軽量化につながる金属代替の樹脂需要が拡大しており、各社は供給能力を高める。

　欧州でにわかに現実味を帯びてきている自動車業界の「EVシフト」ですが、日本の素材化学メーカーの技術力に需要が高まっているようです。

　旅する投資家は（3402東レ）に着目。ここ数年、高機能炭素繊維で業績が大幅に伸びてきた同社ですが、米国の航空機メーカー（BAボーイング）の在庫調整が響き直近は減益決算。

　しかしながら、在庫調整も一巡のメドがたち、今後の業績急回復に期待が持てます。株価も長らく続いたもみ合いをようやく上抜けそうです。

　前出の記事のように、今後の自動車業界で進む「EVシフト」によって、鉄に代わる強度軽量化プラスチック素材や、世界二位のリチウム電池用セパレータ部材など、同社の製品に受注増加の追い風が吹きます。

　以上を踏まえて、旅する投資家は中期投資を決定。今日の大引けで買いをいれようと考えています。

旅する投資家　長期投資の王道