米が北朝鮮に圧力 国務長官、対抗措置を示唆
米が北朝鮮に圧力 国務長官、対抗措置を示唆
【10日 日経電子版 ワシントン=永沢毅、ソウル=山田健一】
トランプ米政権が北朝鮮への圧力を強めている。ティラーソン国務長官は9日の米テレビ番組で、先のシリアへの攻撃を引き合いに「国際合意に違反し他国への脅威になるなら、いずれかの時点で対抗措置をとる」と話し、国際合意に反してミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強くけん制した。米海軍は8日、当初予定を変えて朝鮮半島周辺に向け原子力空母カール・ビンソンを派遣した。
~中略~
同氏は先の米中首脳会談での協議にも触れ「緊張感は高まり、なんらかの対応をせざるを得ない状況だと(中国側は)はっきり理解したはずだ」と述べ、北朝鮮問題での中国の対応を促した。
~中略~
米国のシリア攻撃を切っ掛けに、にわかに緊張感が高まる北朝鮮情勢です。ティラーソン国務長官のコメントを見る限り、ハッキリと北朝鮮(背後の中国)に対して警告していることが読み取れます。
最高人民会議が控えるタイミングで北朝鮮もなんらかの反応を示すと思われ、「有事」が勃発する可能性もあります。その場合、マーケットは円高・株安が避けられません。目先の無用なポジションはキャッシュ化しておくのが無難な選択であろうと思われます。
<旅する投資家 有事対応>
①(事前準備)無用なポジションの精算。キャッシュ比率高める。
②(仮定)有事勃発→株式市場急落&円高急騰のシナリオ想定。
③急落チャートの下ひげを見極めながら、米ドル・投信のスポット買い実施。
④半島情勢の見極めを行いながら、時間分散・資金分散で引き続き買い向かう。
投資家のディフェンス力が問われる局面かもしれません。