「金持ち銘柄」に資金流入（6954ファナック） - 旅する投資家　長期投資の王道

［日経電子版　１５日］

現預金など手元資金が潤沢な「お金持ち銘柄」に投資マネーが集まっている。14日は日経平均株価が24円下げるなか、ファナックやＳＭＣなどが逆行高を演じた。３月期末を控えて、手元資金に余裕のある企業は増配や自社株買いなどの株主還元に動きやすいとの期待が高まっているためだ。

～中略～

16年10～12月期の法人企業統計によると、日本企業（金融除く）全体で見ても昨年末時点の内部留保が375兆円と、過去最高まで積み上がっている。現預金も185兆円に達した。手元資金の有効活用は日本株が一段と上昇する条件になるとの見方がある。

内部留保や現預金の積み上がりから、株主還元期待が高まるとの見方ですが、裏を返せば現金の行き場がない企業の姿が浮き彫りになってきます。国内統計をみると設備投資は前年比プラスにようやく浮上し、今後は投資が活発化してくる可能性はあります。

しかしここまで積みあがった内部留保をみるにつけ、日本のデフレは深刻なんだなぁと改めて考えさせられます。

世界経済の好転見通しから、設備投資関連銘柄に注目が集まります。

工作機械、建設機械、建設サービス等の業種には高値更新銘柄が多く、上値追いが期待できます。

旅する投資家は来週（6954ファナック）で戦います！