原油相場の行方(1605 国際石油開発帝石 )
昨年12月に一旦ピークを付けた原油相場(WTI先物56.75ドル/バレル)ですが、その後2か月以上調整局面にあります。ところが直近54ドル台を回復。もみ合い上振れを予感させるチャート形状になってきています。
よくある相場の解説では、ドルと原油は逆相関にあるといわれ、現在の「ドル高」トレンドでは原油は上がりにくいと考えられています。また、原油価格に上昇圧力がかかったとしても、米国シェール企業による増産の影響で下押しする「シーソー」のような状態にあります。
この銘柄はリーマンショックによる世界不況とエネルギーバブル崩壊の余波で、2009年以降は株価長期下落トレンドにあります。しかし、旅する投資家は、トランプ以降の世界は「原油実需」に対する期待感を少しずつ織り込み始めるのではないかと考えています。マネーゲームの原油相場から、実需中心の相場に移行すればジリ高基調になることでしょう。