働き方改革にご用心
米国株式市場はダウ、ナスダック、S&P500の各指数が揃って史上最高値更新。明けて日経平均株価は終値64円高となりました。日本株は円高が重しとなり、世界株高の恩恵を受けていませんね。
旅する投資家も米国株高の恩恵を受けて、総資産は史上最高値を更新。円高でドル建て資産の評価額には不利な状況ですが、そこは「米国株高様サマ」といったところ。
かつて、リスク資産を保有していなかった時代は、毎月のサラリーマン給料日とボーナスの時しか金融資産は増えませんでしたが、近年は株高の時にも含み益増大によって大きくプラスになります。
投資を続けていてよかったと思える瞬間ですね。
さて、ここ数年、職場で、あるいはメディアで喧伝されるようになった「働き方改革」ですが、この政治色の強い「改革」という言葉には用心が必要です。
<働き方改革に隠されたメッセージ>
国民に対して:
「年金は少ししか出せないから、働けるまで働いて自助努力してね」
企業経営者に対して:
「雇用負担(解雇規制の緩和、事実上の残業廃止)を減らすから、定年以降も国民を雇ってあげてね。」
という真実があるものと旅する投資家は理解しています。
単純に有給取得を推進して働きすぎをヤメようとか「お花畑的」メッセージではなく、身体が動かなくなるまで奴隷のようにとことん働かせるための包括的施策であることが実態です。
今こそ、自分自身への投資✖︎おカネを働かせる投資を両輪で回し、未来を作る種まきが重要な時代なのではないでしょうか?