旅する投資家 長期投資の王道

優良株の下値を恐れず買い向かえ!

株、トランプ減税よりアップル期待 (7751キヤノン)

【4/27 日経電子版】
 (前略)
 キヤノンは前日、2017年12月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比19%増の1800億円になりそうだと発表した。従来予想(13%増の1700億円)から上方修正したが、1813億円を見込む市場予想の平均(QUICKコンセンサス、13社)を下回った。結果だけみれば、売られても不思議はなかった。

 ところがふたを開ければ、キヤノンは一時前日比151円(4.2%)高の3749円まで上昇し、2015年12月25日以来およそ1年4カ月ぶりの高値を付けた。スマートフォンスマホ)向けの有機ELディスプレー需要の高まりで、蒸着装置や露光装置の販売が期初想定を上回ったのを投資家は見逃さなかった。

 世界の投資家が有機EL特需によるハイテク企業の業績拡大に期待している。アイフォーン8に搭載予定といわれ、液晶より消費電力が少なく、スマホの電池切れ問題の解消につながるとみられているためだ。
 キヤノン東証一部の売買代金で久々のトップに立ちました。好業績に加え、記事にあるように増益内容を好感した買いが集中しました。背景にはアップルのiPhone8の開発が関係しており、有機EL事業に対する期待が高まっているようです。

 昨日のトランプ減税案はやや期待外れでしたが、それよりも米国を中心に業績相場到来の予感が。そして、インデックスから個別銘柄へ投資家の注目が移るのではないでしょうか?
 
 そうなれば銘柄の選定眼が投資パフォーマンスを決定づけるでしょう。